しかしもかかしもない。

未練ごころを 捨てる季節はずれの 女ひとりの旅です・・・(田川寿美『女…ひとり旅』より) Neither Shikashi nor Kakashi!!

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■ 誰か故事を引用してくれ

元慶應義塾大学教授の利光三津夫先生は、内乱を鎮めるために国外に
敵をつくる、為政者の常套手段について、

そりゃあ嫁と姑を仲直りさせるために隣の家とケンカするってことダナ!

という例え話をしたという。確かにこれは分かりやすい。

利光先生がどういった文脈でこの比喩を用いたかは忘れてしまった。
ただこの比喩があてはまる状況は、現在においても事欠かないようである。
韓国の盧武鉉大統領、中国の江沢民前国家主席などが「反日」によって
国内の統一をはかっている、あるいは国民の不満を外に向けるために
「反日」を利用している、といった分析は、しばしば「鋭い指摘」と
してもてはやされている。

しかし、これらを指摘するコメンテーター、国際政治学者などの面々は、
いずれも自らの見識によってその法則を導いたような言い方をしている。

ところで、僕が心の師と仰ぐ建部遯吾は、1921年、二大政党がお互いの
揚足取りにばかり精を出す情勢を危惧し、国内一致して外国に向かうべし
と主張する論説において、以下の言葉を引用した。

「兄弟牆に鬩げども外その侮りを禦ぐ」
(けいていかきにせめげどもそとそのあなどりをふせぐ)

意味は「ふだん家の中ではけんかばかりしている兄弟でも、外部から侮辱を受けると力を合わせてこれを防ぐということ」(学研『故事ことわざ辞典』)

つまり、建部遯吾の時代から、さらに遡れば詩経(中国最古の詩集)の
時代から言われていることなのである。

さあ、これは考えどころだ。

別に故事や格言を引っぱらなくても、同じことを指摘しているのだから
問題ない、という考え方もある。

確かに、先人の教えに頼らずとも、手前ひとりの思いつきで鋭い分析を
披露する学者自身は立派なものである。しかし、誰一人として故事や格言を
引用しないとしたら、それは有識者の知的怠慢ではないか。

なぜなら、もし格言の類いが全く用を成さなくなってしまったら、我々は
一世代ごとに色々な法則性に新しく気づき、格言を思いつき直さなければ
ならないからである。

知的財産は蓄積されず、ザルで水汲む恋心、人類の発展は頭打ちになる。

推測になるが、現在の大人たちが子供の頃(ずいぶんおおざっぱだが)の
大人たちは、格言やら諺やらを振り回して説教をしていたのだろう。

ややもすれば「知識のひけらかし」と捉えられがちな格言の引用は、
実は「出典の明示」という知的態度を守るものであったのかもしれない。

しかし、その煙たさ加減は、ぼんやり想像のつくところである。

過ぎたるは及ばざるが如し(うわっケムっ)。子供の頃から格言に燻されて
育った現在の大人は、格言の使用を意識的にも無意識的にも避けてきた。

それで、故事にあることまで新たに思いつく必要が出てきてしまったのだ。

やはり、ここは誰か、そのような先人の教訓をぜんぶ知っていて、必要に
応じて出し入れできる人間が必要になっているのではないだろうか。

蛇足だが、「細木数子」が流行っているのはそのためではないか。
勿論あんなのに代表されては先人の苦労も台無しだけれども。

願わくば、自分がそういう人間になりたい。

コメント

てら

一応、先生に"Too Late!"と英語で叱咤されつつも、第1稿は出した(遅…)

で、今日図書館での裏づけ作業を終えて、あと2日ぐらいで第2稿提出って感じだな。

コメントありがとう。運河完成間近かい?

てら

素晴らしい。
俺もそうなりたいもんだ。
ともに励もう、友よ。

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